2021/12/10

ファミリーロッジ旅籠屋〜愛犬同室宿泊可能なロードサイドホテルグループ

ファミリーロッジ旅籠屋 山中湖店


概要:全国展開している素泊まりのロードサイドホテル。サービスは最小限、客室内の備品は必要最低限で、安価な値段設定が特徴。愛犬同伴可能な客室は各施設15室前後のうちの2室程度。宿泊時の犬の管理の難易度としては高難易度ではあるが、全国を気軽に安価で犬連れ旅行をするには最適のホテルグループ。

公式サイト


<誰に適しているか?>

ファミリーロッジ旅籠屋(以下、旅籠屋)は、素泊まりのロードサイドホテルを全国に展開している会社です。2021年8月現在、国内に77店舗あり、またここ数年で一年あたり4-5店舗ずつ全国に店舗を増やしています。この宿泊施設の特徴は、素泊まり利用でサービスは最小限、客室はシンプルで備品は必要最低限というものです。すなわち、気軽な車での自由な旅を楽しみ、寝るところは清潔で快適であれば OKな方には最適な宿泊施設です。そのため、ゴージャスでリッチな旅行を楽しみたい方、飲食や温泉・アミューズメントを一つの宿泊施設で楽しみたいという方には全く向いていません。車で気軽に旅に出かけ、食事は宿泊先周辺あるいは旅程の途中の銘店で頂き、温泉は近隣の日帰り温泉や他の宿泊施設の立ち寄り湯で楽しむ、といった楽しみ方を好む方には非常にフィットする宿泊施設です。

公式サイト:旅籠屋のコンセプト


全国展開する店舗の一部


<犬同伴条件と注意点>

犬同宿条件ですが、公式サイトの「ペット同宿について」に記載があります。抜粋すると、

  • 一部屋に2頭まで
  • 充分なしつけの出来ていない犬の同宿不可(客室などを汚したり、傷つけたりしない。鳴き声や匂いなどで他に影響を与えない)
  • 他のお客さんへの配慮は必須
  • ラウンジ同伴不可
  • 室外はリード装着
  • ベッド・椅子へあげてはいけない
  • 外出時に客室内への放置不可
  • 犬の浴室やタオルの使用不可

と、至極当たり前のことが記載されているのみです。

ただし、宿泊施設の特性上、ビジネスユースの方や早朝出立される方が多いこと、ただ単に犬同伴が可能なだけで『ペットウェルカム』な宿泊施設ではないこと、他の利用者は犬同伴可能な宿泊施設と認識していない方が多いこと、犬関連の消耗品・備品は全く用意されていないこと、などより犬同宿可能な宿泊施設としては高難度(犬が自宅とは異なる環境に相当慣れており、ハンドラーは飼犬への対応が十分にできなければ、宿泊するのは難しい)と言えます。


管理できる時は、ケージ外に出しても可


そのため宿泊するためには、

  • 適切な排泄対応:室内での不適切な排泄および、敷地内での排泄放置は問題外
  • マーキングへの対策:室内外の家具・壁へのマーキングは厳禁
  • 刺激に対する馴化:廊下や室内の音や、施設内の他人、他の犬への吠え対策などができている
  • ハウストレーニング:入浴・トイレ等で目が届かない時はケージ管理が必須

が必要最低限の条件となります。これらの対応が十分にできれば、国内の全ての旅籠屋の利用ができるようになるので、愛犬同伴での国内車旅行(店舗によっては電車旅でも)の選択肢が相当に広がります。


目が届かない時はクレート待機


<客室・宿泊料金>

旅籠屋の部屋数は各店舗とも15部屋程度と小規模で、そのうちペット同伴可能な部屋数は2部屋程度となっています。なお、ペット同伴可能な客室は、喫煙室のみです。幸い、今までタバコの香りが強い部屋には当たったことがありませんが、若干のタバコ臭さがあることが時にあります。

ペット同伴可能な部屋の空き具合については、公式サイトだとその施設全体の空室状態がわかるのみなので、適宜電話やフォームからの申し込みで確認が必要です。


客室の構造は全店ほぼ共通(車椅子対応室等、一部例外あり)で、クイーンサイズのベッドが2台と小さめのテーブルがある、約25平米のお部屋です。他に浴室兼洗面所と、トイレが客室の中に設置されています(例外的に浴槽とトイレが同室の施設もあります)。浴室は一人が横たわって入るには十分なサイズがあります。テーブルは半畳程度で、2人程度ならお弁当や飲み物をその上で展開するには十分なサイズがあります。室内の設備は他にWi-Fi、テレビ・冷蔵庫・エアコンがあり、全店舗にあるわけではないですが空気清浄機・除湿機や、寒冷地では石油ストーブ・床暖房が設定されているところもあります。チェックインして、風呂入って、買ってきたものをちょっと飲食して、寝て、翌日身支度して出かけるのに、必要最小限なものが揃っているといったところです。


通常の客室(山中湖店)

例外的な客室(日光鬼怒川店など)


施設内に付帯しているものとしては他に、フロント・自販機・コインランドリー・屋外トイレ・テラス席等があります。なお例外を除いてフロントに愛犬は同伴できません。フロントは7時〜23時に利用可能で、電子レンジ、コーヒーサーバー、トースター、ポット、緑茶・紅茶のティーバック、スティックシュガー、カップ等が時間内であれば自由に利用可能です。また近隣の観光施設・日帰り温泉・レストラン等のチラシや、新聞、パンフレット、ガイドブック(施設外持ち出し厳禁)などが設置されている場合もあるため、旅行の情報収集も可能です。また7時〜9時には軽食(3〜4種類のパンとオレンジジュース)が提供されているため、必要な分だけ客室に持っていくことが可能です。また近隣に日帰り温泉施設がある場合には、フロントで優待券を発売している場合もあります。


フロント(鳴門駅前店)


宿泊施設周辺には、かなりの確率でコンビニが徒歩圏にあることが多いです。ただし車で数分のところにあるケースもあるため、来訪時に地図等で確認を行っておくのが無難です。なお飲料に関しては、自販機は施設内にあり、またコーヒーサーバー等はフロントが開いている時に利用可能なので、飲料に関しては施設内での対応は可能です。またアルコールについては、選択肢が少ないものの、ビール等が自販機で販売しています。

公式サイト:よくある質問


宿泊料金は、利用者・ペット同伴数の合計と、日程および店舗によって変化します。一般的には2人+犬2頭だと、平日10000円、土曜・祝前日で12000円または15000円、夏休み・年末年始・ゴールデンウィーク等の特定期間だと20000円(いずれも税抜)となることが多いです。人数や犬の数で若干の変動があるので、詳細は公式サイトをご確認ください。

公式サイト:ご利用料金


チェックインは15時〜23時、チェックアウトは11時です。支払いはチェックイン時に前払いで、チェックアウトは鍵を所定の場所に返して退室する形です。お支払いは現金のみです。また23時以降のチェックインはできませんので、時間に余裕を持った行動が必要です。


<犬連れ旅行への応用>

旅籠屋は基本的に、交通の要衝や観光地等に出店しています。また高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにも出店しているため、車での旅行に非常に使いやすくできています。犬連れ旅行の場合、車で出かけるケースが多いため、宿泊施設として旅籠屋を利用するのはとても理にかなっています。また部屋数分の駐車場が敷地内に無料(東京新木場店と大阪港店のみ有料で1100円/泊)で完備されているので、犬連れ旅行の定番である大量の荷物があっても、お部屋までの運搬の負担は相当減らせます。


例えば、首都圏から一泊程度で遊びに行ける観光地では、以下の店舗が出店しています。


また、大都市圏に出店している店舗は、以下の通りです。


上記を目的地にする場合、特定の施設での宿泊やホテル内の温泉利用等を考えていないのであれば、しろくまんは旅籠屋を第一選択にすることが多いです。もちろん、気軽に施設内の温泉を利用したい、ドッグランをメインに使用したい、宿で食事をしたい、といった事を考えているのであれば、旅籠屋以外の宿泊施設を選択するのが妥当です。


<旅籠屋を利用した、犬同伴旅行の一例(山中湖店利用、春秋冬シーズン)>

山中湖店は、山梨県山中湖村にある店舗です。東京インターまたは高井戸インターから車で向かうと、渋滞がなければ1時間半程度で到着できます。周辺には山中湖・忍野八海・北口本宮冨士浅間神社などの世界遺産「富士山 信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産や、絶叫マシンを多数擁する富士急ハイランド中型犬までであれば同伴可能)、広大なドッグランや大きな室内ドッグプールのあるドッグリゾートWoof(施設の詳細な説明はこちら)など、犬同伴で楽しめる観光地があります。また日帰り温泉としては、すぐ裏に紅富士の湯があります。また隣にセブンイレブンが、徒歩圏にコインランドリーが、車で数分のところにスーパーマーケットやドラッグストアがあるので、とても便利です。ただしレストランの選択肢が少ないため、下調べをして予め目星をつけておく必要があります。なお気候の良い春や秋の利用を考える際には、早めの予約と、往復の高速道路の渋滞を検討しておく必要があります。


(上段右)富士山五合目(スバルライン)
(上段中央)河口浅間神社
(上段左)北口本宮冨士浅間神社
(中段右)忍野八海
(中段中央)ドッグリゾートWOOF
(中段左)山中湖KABAバス
(下段右)富士芝桜まつり
(下段中央)三湖台トレッキング
(下段左)河口湖モーターボート

  1. 首都圏を出立、東名高速・中央高速・東富士五湖道路等を経て富士五湖周辺へ
  2. 山中湖・河口湖界隈で犬同伴可能な場所で昼食(例:ムースヒルズバーガーリチェッタ(イタリア料理)、浅間茶屋等)
  3. 昼食後は近隣観光(山中湖河口湖忍野八海北口本宮冨士浅間神社河口浅間神社など)
  4. 夕方に旅籠屋へチェックイン
  5. 温泉は、交代で紅富士の湯(日帰り温泉)を利用
  6. 夕食は、徒歩圏の大豊(和食処・テラス席愛犬同伴可能)や、車移動でurban's camp(店内愛犬同伴可能)等を利用
  7. 朝食は旅籠屋の軽食、または車移動してペーパームーン(テラス席愛犬同伴可能)を利用
  8. 朝食後は、チェックアウト後に近隣観光(富士急ハイランド今は常時犬同伴可能ドッグリゾートWoofすばるランド、トレッキングなど)をして、夕〜夜に帰宅


<まとめ>

ファミリーロッジ旅籠屋は、愛犬同伴での車旅行において、十分な犬の管理ができていれば、国内に多数の店舗があるため、非常に利用価値が高い宿泊施設です。


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