「KING OF COASTERS」 FUJIYAMAを背に |
富士急ハイランド初の試みである、犬同伴で富士急ハイランドを楽しめる「富士急わんランド」に2017年7月2日日曜日にちびわん&家族で行ってきました。その感想と対策について、しろくまんの視点からまとめましたので、興味のある方はご参照ください。今年の開催は今週末の7月9日までです。興味のある方はこのレビューを参照して、ぜひ行ってみてください。
参考:富士急ハイランド
参考:富士急ハイランド初の試み「富士急わんランド」開催!|富士急行株式会社のプレスリリース
・開催時期:2017年6月24日〜7月9日(6月27日(火)・7月4日(火)は休園日)。
季節は梅雨の真ん中。夏休みの繁忙期に向けてドドンパや戦慄迷宮が改装中ということもあり、比較的閑散かと予想していました。が、しろくまんらが行った7月2日は曇り時々晴れと、この時期としては上々の天候でした。そのため、昼前には絶叫優先券のうち、ええじゃないかとFUJIYAMAが売り切れになるほどの、なかなかの人出でした。
なお犬同伴のお客さんは、見かけた範囲で10組は超えない程度と、思ったよりも少なめな印象でした。
気候については、昼過ぎより雲が晴れて炎天下となったため、14時頃の気温は30度近くまで上昇しました。富士急ハイランドは、アトラクション内は日陰の場所が多いのですが、それ以外は日陰が少ない遊園地です。そのため、ちびわんたちはカートに乗った状態で、フードスタジアム脇の水辺に近い日陰のテラス席で、気温が落ち着くまでのんびり過ごしてもらいました。なので、この時期の富士急わんランドを楽しむには、日陰で犬が待てる状態を常に維持し、熱中症を予防しつつ飼い主が楽しむ、というのが良いと思います。
なお園内はほとんど平らなので、非常に犬用カートが利用しやすい環境です。風通しの良いメッシュ加工のカート+保冷剤などの併用で、犬にとって涼しい環境を保つことができますので、利用をご検討ください。
参考:気象庁(2017年07月02日 河口湖の毎正時の観測データ)
フードスタジアム脇の日陰のテラス席で、ちびわんたちはまったり |
主要な条件としては、以下のとおりです。
体高50cm未満
狂犬病予防接種・混合ワクチン接種
フレキシブルリード使用禁
西武園ゆうえんちの「ワン!ダフルゆうえんち」や、としまえんの「としまえんドッグパーク」とは異なり、大型犬の利用が制限されていることは、ご注意ください。ワクチン接種・フレキシブルリード不可なのは、ほかの遊園地と同様です。
・入場料
飼い主は通常どおり。
犬一頭900円。二頭目以降は450円。例:しろくまん一行は犬2頭同伴にて、犬の入場料は900+450=1350円。
飼い主のチケットは、どのくらい乗り物に乗るかによって、フリーパスの種類を選択する必要があります。コースター・絶叫系ライドを乗りたい方はフリーパス(通常大人5700円、前売りまたはwebの割引券持参で5400円、メルマガ登録で5200円)の購入が妥当です。犬同伴の乗り物だけで十分な方は、入園料(通常大人1500円)のみ支払いを行い、必要な乗り物代を別途購入するのが良いです。そうすると、入園料+犬同伴の乗り物1回ずつで、3200円です。コースター・絶叫系ライド以外のアトラクションをもう少し楽しみたい方は、トーマスランドパス3900円(メルマガ登録で3600円)を購入するのが妥当です。
なお入園券については、リサとガスパールタウン(以下リサガスタウン)で買物・食事の際にスタンプカードをもらって、買い物500円ごとのスタンプを4スタンプためることで、3人まで当日限り入園無料になります(2017年7月2日現在。いつまでこのキャンペーンが行われているか不明)。リサガス好きで乗り物にあまり乗らない方であれば、まずリサガスタウンに行って買物してから入場するのが良いでしょう。さらに追記すると、リサガスタウン側の第一入園口から犬は顔を出した状態で富士急ハイランドには入場できません。なので、第一入場口からの入場するのであれば、カート・ケージ・スリング等で全身を隠せる状態で入場してください。
リサガスタウン側の入園口は全身隠す必要あり |
・富士急ハイランドへの来園方法
車で行く方は、おそらく犬同伴での車の移動に慣れていると思うので、いつも通り気をつけてお出かけください。なお、中央高速は土曜の下りと日曜の午後の上りは、小仏トンネル付近で渋滞するので、その渋滞を加味してご来園下さい。富士急ハイランドの駐車場は犬同伴の場合、第2駐車場の利用が公式に推奨されております。第1駐車場への駐車も可能ですが、その際は遠回りして第2入園口から入園するか、上記のように犬の全身を隠すようにして第1入園口から入園ください。駐車場代は1500円です。なおリサガスタウンで買い物をされる方は、リサガスタウン専用駐車場の利用も検討できます。
電車で行く方は、富士急行をご利用ください。その際は、犬をケージ等に入れて手回品切符を購入ください。富士急ハイランド駅を降りれば、目の前が第2入園口なのでとても便利です。また往復交通費+フリーパスのセットで購入すると、別々に購入するよりお得です。
参考:ペットをお連れのお客様へ | 富士山に一番近い鉄道 富士急行線
参考:富士急ハイランドへの旅(国内ツアー):びゅう|えきねっと(JR東日本)
バスで行く方は、富士急行バスの利用が便利です。その際は、専用のかごやケースにおさめた状態で、他の方の迷惑にならない状態であれば乗車可能です。またフリーパスとバス乗車券のセットが発売されているので、こちらを利用するのも良いかと思います。なお高速バスの停留所は第1入場口側なので、入場の際は犬の全身を隠す必要があります。
参考:Q&A - 富士急行バス
参考:富士急ハイランド セット券「得Q PACK」 - 富士急行バス
・アトラクション
富士急ハイランドの売りは、世界一のコースター群と絶叫系ライド、非常に大きいお化け屋敷、トーマスランド、リサガスタウンなどが挙げられます。残念ながら、リサガスタウン以外はいずれも犬同伴で利用できません。トーマスランドは全身を隠した状態なら入場です。犬同伴で利用できるアトラクションとしては、まったり系の観覧車・メリーゴーランド・ティーカップ・ウォーターエース(水上の乗り物)です。
犬のアトラクション利用は、西武園ゆうえんちの「ワン!ダフルゆうえんち」やとしまえんの「としまえんドッグパーク」と異なり、富士急ハイランドは有料です。利用料は犬一頭につき、大観覧車500円、ウォーターエース・ティーカップ・メリーゴーランド 400円が一回の乗車の際に必要となります。お支払いは券売機でチケットを購入し、それを係員さんに渡す形になります。それぞれ1回ずつアトラクションを犬と同乗すると1700円となり、入園料と合わせると一頭あたり2600円(二頭目以降2150円)となります。
ウォーターエース(足こぎボート) |
犬と一緒に遊園地、のお約束。メリーゴーランドは馬車限定。 |
犬と一緒に遊園地のお約束その2、観覧車 |
・食事
富士急ハイランド内では、レストランやフードコートが充実しています。飼い主単身+犬という形で来園しているのであれば、屋外のフードコートやファーストフードを利用するか、あるいは園内特設ステージにある一時預かり(土日限定)に犬を託してレストランを利用するのが妥当です。複数人数で来園している場合には、フードスタジアム・防波亭・甲斐宝刀信玄館・各種ファーストフード店のいずれかのテラス席を確保して、買い出し班がレストランやフードコートで食事を調達してくるのがスマートです。特におすすめできるのが、フードスタジアム脇のテラス席です。ここだと終日日陰で、水辺が近い分だけ気温が上がりにくいので、人や犬にも優しい環境が整っています。また食事も、フードスタジアムで購入してすぐに持って来ることが可能です。
遊園地としてはクオリティの高いお食事 |
・絶叫系ライドを中心として富士急ハイランドを十分に楽しむ最善策
高飛車・ええじゃないか・ドドンパ・FUJIYAMAといったコースター、テンテコマイ・鉄骨番長・ナガシマスカ・トンデミーナといった絶叫系ライド、戦慄迷宮・絶望要塞などのアトラクションなどを来園者全員が十分に楽しみたい場合は、開園前から入場ゲートに待機し、開園直後に絶叫優先券を上限まで購入することを強くお勧めいたします。その上で、ライドと犬の管理を適宜交代し、アトラクションを楽しむのが最善の策と考えます。ただ、そこまでするのであれば、素直に犬を家またはペットホテルなどに預けて来て、飼い主さんだけが来園して楽しむのが妥当です。
絶叫系ライドは交代で楽しみましょう |
・「富士急わんランド」開催の富士急ハイランドへの感想
国内有数の遊園地である富士急ハイランドが、犬同伴可能を打ち出したのは、非常に喜ばしいことです。犬との生活を始める前は(高所恐怖症で絶叫系ライドが極端に苦手な)相方を(無理矢理)連れて、絶叫系ライドを楽しむために何度も訪れていた富士急ハイランドだったので、この報を聞いて即座に家族との来園計画を立てたくらいです。
久しぶりに訪れた富士急ハイランドのライドは、初めて乗った高飛車・テンテコマイ・鉄骨番長、すでに何度か搭乗経験のあるFUJIYAMAなどを十分に楽しむことができ、非常に良い時間を過ごすことができました(ええじゃないかは優先券販売が終了しており、並ぶ時間もなかったため搭乗断念)。また相方は犬の管理に特化することで絶叫系ライド搭乗義務が免除となったため、とても楽しそうに過ごしていました。ですので、遊園地、特に絶叫系ライドが好きな飼い主の方は、ぜひ富士急ハイランドにこの時期を逃さず行かれることをお薦めいたします。
なお、しろくまんの視点から見て、次回以降「こうであったらいいな」と思う点を記載し、今回のイベント開催された富士急ハイランド関係者の方々への感謝のご挨拶と代えさせていただきます。
・予防接種ができない犬は猶予証明書で代用可能にしてほしい
ちびわん(兄)は今年春の5種混合ワクチンの接種で強いアレルギー症状が出ました。来年以降は予防接種施行で命に関わる可能性があるため、ワクチン接種はしないことを主治医と決めております。こういった予防接種したいのにできない犬・飼い主のために、ワクチン接種の猶予証明書でも入場可能にしてもらえるとありがたいと思います。
ぼくも富士急ハイランドへ、来年も一緒に連れて行ってね! |
・大型犬でも入場可能にしてほしい
今回は体高50cm未満の犬に限定されていましたが、大型犬でも一緒に富士急ハイランドに行きたいと考えている飼い主さんも多くいらっしゃると思います。ですので、次回は体高制限撤廃をお願いしたいと思います。
・トーマスランドの入場条件を緩和してほしい
今回、トーマスランドは顔出しでは入場できないという設定でした。マーキング・排泄などの問題があって、地面を歩かせるところまで許可しづらいのであれば、顔出しはOKとして、抱っこで地面に降ろさない・カート上のみといった制約の上で許可してもらえるといいなと思いました。また犬と一緒に乗れるライドを考えた場合、トーマスランド内の乗り物の方がまったりとしたものが多く、より富士急ハイランドを犬と一緒に楽しめる感じが高まります。
・開催期間を暑くない時期に開催してほしい
今回の開催は6月24日〜7月9日と、梅雨〜初夏の時期でした。この時期河口湖は30度を超える日が年によってあるくらいなので、犬にとってはかなり過酷な環境となります。ですので、熱中症予防の観点より、7月〜9月の開催は避けていただけると幸いです。欲を言えば、いつでも犬OKにしてもらえると、とても嬉しいです。
・犬用フリーパスを導入してほしい
今回の開催では、入園料を入り口で、ライド利用時に適宜券売機でチケットの購入をするシステムでした。券売機とライドが少し離れているところもあるため、毎回購入しに行くのは結構煩雑です。
また上記にも記載したように、犬の入園料+4つのアトラクション利用で2600円というのは、トーマスランドパス小人2900円(会員価格なら2700円)と、ほとんど変わりません。トーマスランドパスなら指定されたアトラクションなら何度利用しても定額ですが、今回の犬同伴の場合は4つのアトラクションを1回ずつ利用するだけで上記金額になり、乗れば乗るほど費用がかかります。
ですので、これらの問題点を解決するために、犬用フリーパスを導入するか、アトラクション利用は無料として入園料を上げるかのどちらかにしてもらえるとありがたいです。値段設定としては、1500円くらいだと、多頭飼いの飼い主さんや子供連れの方々でもリピートしやすくなると思います。
・アトラクション交代利用ができるように、チャイルドスイッチならぬ、ドッグスイッチを導入してほしい
犬を連れてライドの列に並ぶことはできないため、犬を交代で管理し、交代でライドを利用する必要があります。そうすると、犬を連れていないグループに比較して、2倍の待ち時間がかかり、ライド利用が半分になってしまいます。ですので、TDRやUSJなどが採用しているチャイルドスイッチ(アトラクション交代利用)を犬同伴者にも導入してもらえると嬉しいです。
上記についてご検討していただくのとともに、来年以降の継続した「富士急わんランド」開催をよろしくお願いいたします。
リサとガスパールタウンは、いつでも犬同伴で入場可能 |
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