2022/08/11

ファミリーロッジ旅籠屋・富士田子浦店〜愛犬同伴可能な静岡県富士市のロードサイドホテル

 

概要:愛犬同伴で利用可能な、静岡県富士市のロードサイドホテル。宿泊に特化した宿泊施設のため、サービスは最低限ながら、安価で快適な寝室が提供される。富士インターチェンジから6km、新富士インターチェンジから10km、東海道新幹線新富士駅からは2kmの距離にあり、隣にはコンビニとしらす販売店・食堂が、徒歩圏にショッピングセンターがあるのが特徴。また静岡県東部の要衝に位置しているため、伊豆北部・富士山南麓・静岡市の観光に便利。なお犬のアメニティ・施設はなく、愛犬同伴での宿泊の際は、十分な管理が必要。(直近では2022年7月訪問)

ファミリーロッジ旅籠屋:https://ssl.hatagoya.co.jp/index.html
ファミリーロッジ旅籠屋・富士田子浦店:https://ssl.hatagoya.co.jp/045_Fujitagonoura/index.shtml

店舗外観

 ファミリーロッジ旅籠屋・富士田子浦店は、静岡県富士市にある、ロードサイドホテルです。母体のファミリーロッジ旅籠屋は、国内に70店舗以上ある、ロードサイドホテルのチェーン店で、主に観光地やインターチェンジ、幹線道路等など、車でアクセスしやすい場所にある素泊まりのミニホテルです。寝室は清潔で必要十分な機能があり、しっかり休めればそれで十分と考えている方にとって相応しい施設です。安価で愛犬と同宿可能なため、愛犬同伴での静岡県東部の観光の拠点として非常に優れています。ファミリーロッジ旅籠屋の愛犬同伴利用についての詳細は、下記リンクをご参照ください。

ファミリーロッジ旅籠屋の愛犬同伴での利用について:
https://travelwithsmalldogs.blogspot.com/2021/11/blog-post_25.html

田子の浦港からの富士山

 ちなみに、富士田子浦の「田子浦」といえば、広く知られている山部赤人の

「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける(万葉集)」
「田子の浦にうち出でてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ(新古今集)」

の短歌で出てくる「田子の浦」と一緒です。実際に、店舗から1kmの距離のところには田子の浦港があり、宿のすぐ近くにある「ふじのくに田子の浦みなと公園」には、山部赤人万葉歌碑が建立されています。ただし、奈良時代の「田子の浦」は、静岡市清水区の薩埵峠から田子の浦港あたりの海沿い一帯を示していたという説もあるので、現在の田子ノ浦を含め、静岡市清水区東部までの富士山の綺麗に見える海岸線全体が「田子の浦」だったと考えて良いでしょう。

ニッポン旅マガジン 【知られざるニッポン】vol.57 田子の浦はどこにあった!?:https://tabi-mag.jp/unkownjp57/
コトバンク 田子の浦:https://kotobank.jp/word/%E7%94%B0%E5%AD%90%E3%83%8E%E6%B5%A6-93174

 店舗のある場所は、富士インターチェンジから6km、新富士インターチェンジから10km、東海道新幹線新富士駅からは2kmの距離にあり、隣にはミニストップとしらす販売店・食堂の「しらすの八幡」が、徒歩圏にショッピングセンターの「イオンタウン富士南」があるのが特徴です。隣のコンビニでほぼ全て揃いますが、買い物を安価に済ませたい場合やコンビニで売っていないものを調達したい場合には、イオンタウンで買ってくるのも一案です。

 料金体系は、日付によって(エコノミー・)レギュラー・ハイ・トップ・ピークに分かれており、大人2名・小型犬2頭だと日曜〜金曜はレギュラーの10000円、冬の土曜はハイの12000円、春から秋にかけての土曜と夏休み期間中はトップの15000円、盆・年始年末・春から秋にかけての連休はピークの20000円(いずれも税抜)のことが多いです。レギュラーあるいはハイの日程であれば、愛犬同宿施設としては費用対効果が非常に高くなり、またトップ料金でも十分お値打ち価格に感じられると思います。

寝室

浴室と洗面台

 チェックインは15時〜23時、チェックアウトは11時です。朝7時から9時まで、ラウンジにてセルフサービスで数種のパンとオレンジジュースの提供があります。それ以外の時間(夜23時までと、朝7時以降)はコーヒー・お茶がセルフで利用可能です。客室にはクイーンサイズの大きなベッドが二つあり、有料でエキストラベッドの利用が可能です。またテレビ・冷蔵庫・空気清浄機・除湿機・エアコン・床暖房・Wi-Fiがあるため、滞在中は快適に過ごせます。洋式トイレ・浴室はそれぞれ独立しており、シャンプー・リンス・ボディソープは備え付けのものがあります。ハンドタオル・バスタオルのセットが人数分あり、必要であれば、有料で追加貸出可能です。それ以外にも寝巻き・湯沸しポット・使い捨てスリッパ・歯ブラシ・髭剃りなども有料で利用できます。建物内には他に、自販機とコインランドリーがあります。フロント脇のラウンジには近隣観光施設のパンフレットや割引券などが置いてあるので、来訪先の検討に役立ちます。

 愛犬対応状況ですが、数は少ないものの、愛犬同伴可能な部屋があります。詳細はファミリーロッジ旅籠屋公式サイト内の「ペット同宿について」をご参照ください。要旨としては、十分なしつけ・二匹まで・室内放置不可等が挙げられます。また室内外でマーキングをする・排泄管理ができない・吠え止まない・ベッドに乗ってしまう、といったことをしてしまう場合には利用できません。「犬同伴可能」であって「犬同伴歓迎」ではないため、適切な対応がされていない場合、国内全店舗・全室ペット同伴不可となってしまうので厳に慎む必要があります。ちなみに、ペットに関するものは全く置いていないので、全て持参する必要があります。それと、フロントに同伴することはできません。同伴できるのは許可された客室のみです。犬の散歩については、徒歩15分程度のところにある既出の「ふじのくに田子の浦みなと公園」まで徒歩で行けば、往復含め十分楽しめるのではないかと思います。

田子の浦港 漁協食堂

 食事については、まずは駿河湾で獲れたばかりのしらすを食べることをおすすめいたします。宿から1km離れた「田子の浦港 漁協食堂」は、屋内愛犬同伴で、美味しいしらす丼、特にしらす漁があれば生しらす丼が愛犬同伴で楽しむことができます。またしらす以外にも、駿河湾で獲れた新鮮な刺身等も売っているので、こちらも併せてご賞味ください。食堂のツイートを確認すれば、当日の生しらすの有無が確認可能なので便利です。

食べログ「田子の浦港漁協食堂」コメント:https://tabelog.com/rvwr/travelwithsmalldogs/rvwdtl/B433420635/#123974890

 あとは、富士市の隣の富士宮市になりますが、富士宮焼きそばという選択肢もあります。噛み応えのあるコシの強い麺と、肉かすやイワシの削り粉を入れた味付けが特徴の富士宮やきそばは、富士宮市中心部の富士宮駅および富士山本宮浅間大社の周辺に多くあります。愛犬同伴で、というこだわりがあれば、富士山本宮浅間大社の二の鳥居前にあるお宮横丁を訪ねると良いかと思います。この横丁では富士宮焼きそばを扱っているお店が何軒かあり、またテラス席もあるので、購入時に犬同伴での食事が可能か尋ねてみると良いかと思います。

ふじのくにパスポート 浅間大社を参拝した後は!「お宮横丁」でご当地グルメを堪能!!:https://www.fujinokuni-passport.com/news/202111153818/

 なお、時間的制約がある場合や、急ぎの時であれば、上述のイオンタウン富士南内にある飲食店や、国道1号沿いの飲食店を利用することも可能です。シチュエーションに併せてご検討ください。

世界遺産富士山(富士南麓)

 犬同伴の観光については、宿が工業・商業地域にあるためすぐ近くにはないものの、車で30-60分で移動すれば下記のような場所があります。
 まずは、世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産である、
・富士山本宮浅間大社:http://fuji-hongu.or.jp/sengen/
・山宮浅間神社:http://www.city.fujinomiya.lg.jp/fujisan/llti2b0000001lot.html
・須山浅間神社:https://suyamasengen3776.wixsite.com/suyamasengen
・白糸の滝:https://fujinomiya.gr.jp/guide/170/(ふじのみやNAVI)
・三保松原:https://miho-no-matsubara.jp/
が挙げられます。特に白糸の滝は近くにある白糸自然公園を併せて巡ると、良い散歩ができると思います。

三保松原

 また三保松原は長い松林が伸びていて歩きやすくなっているので、こちらも散歩するには良いかと思います。ただし松林と富士山を一緒に綺麗に写せる場所は、かなりピンポイント(https://miho-no-matsubara.jp/archives/2948)なため、確認の上で来訪ください。

久能山東照宮

 また、静岡県唯一の国宝建築物である、久能山東照宮の参拝も良いかと思います。健脚であれば海側から、そうでなければ日本平ロープウェイを利用しての参拝が可能です。三保松原・久能山東照宮に行かれたら、日本平も追加で巡ると良いでしょう。また屋内同伴はできませんが、清水マリンパークおよびエスパルスドリームプラザに立ち寄るのも一案です。
 また、東海大学海洋学部博物館が、三保松原のある三保半島の北端にあります。水族館と自然史博物館の2つがあるのですが、いずれも愛犬同伴で抱きかかえ・バッグインでの入館が可能です(売店は同伴不可)。水族館の方は、国内唯一の「海の科学」に焦点を当てた科学博物館の要素が強く、津波実験水槽やメカアニマルの展示もあります。

Tony's HONOLULU

なな輝

 あとは、沼津港に行くのも良いかと思います。屋根付きテラス席なら愛犬同伴可能な海鮮料理店「なな輝」、愛犬同伴可能なテラス席から沼津港大型展望水門「びゅうお」が一望できるハワイ料理店「TONY’S HONOLULU」など、愛犬同伴可能な飲食店が何店かあります。また干物店などは外からも商品が見やすいようにディスプレイされているので、愛犬同伴での買い物も一部可能です。風が強くなければ、そこから千本松公園に足を伸ばしても良いかと思います。

 犬の管理と必要物品の準備がしっかり必要ではありますが、それをクリアできれば静岡県東部の愛犬同伴旅行に非常に使いやすい宿泊施設かと思います。


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