概要:屋内犬同伴可能なのは、東大寺大仏殿のみで、抱っこ・バッグイン限定。リード装着で参拝・入場可能なのは、薬師寺・興福寺・春日山原生林・平城京跡。抱っこ・バックインにて参拝可能なのは、東大寺・唐招提寺。同伴不可なのは元興寺と春日大社回廊内で、回廊外の参道等はリード装着で入場可能。なお奈良公園には鹿が生息しているため、不要なトラブルを起こさないために、鹿を避ける、または抱っこ・バッグインでの対応が妥当。
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鹿に触れ合う時は、抱っこ・バッグイン推奨 |
2018年2月・2016年1月に犬連れ奈良旅行に行きました。その際に、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産を中心に、いくつかの社寺仏閣に参拝いたしました。これから参拝される方の参考になるように、現在の情報を踏まえ、記載いたします。なお、情報は上記日程現在のもののため、行かれる際にはあらかじめ確認をよろしくお願い致します。
東大寺(2016年1月参拝)
カバン等に入れるか、抱っこで可能。床・地面には下ろせない。大仏殿であれば、屋内同伴可能。それ以外の建物は不可。公式サイトには記載なし。
奈良のシンボルの一つである、奈良の大仏さまを擁する東大寺。こちらは、抱っこ・バッグインでの参拝が可能です。しかも、大仏殿限定ではありますが、屋内同伴可能です。なお屋内外問わず、床・地面には下ろせません。
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大仏殿は抱っこ・バッグインで同伴可能 |
春日大社(2018年2月確認)
創建1250年の、全国の春日神社の総本社である、春日大社。こちらは回廊内へ動物を連れての参入はできない旨、公式サイトに記載されております。2016年1月に参拝した際には、抱っこ・バッグインでの犬同伴の回廊内への参入が可能であったため、極めて残念なことです。なお回廊外については、奈良公園に属するため、リードをつけての散歩は支障ありません。
春日山原始林(2018年2月確認)
奈良県公式サイトに記載の通り、犬を放つことは不可。リード装着での歩行等は可能。
春日大社の聖域である春日山原始林は、格好のハイキングコースです。立入禁止区域に入る等の禁止事項を理解し、愛犬と自然を楽しむことが可能です。
興福寺(2016年1月参拝)
古都奈良のシンボルの一つである、乾漆八部衆の阿修羅像や木造千手観音菩薩像、奈良中心地に映える五重塔などを有する興福寺は、屋外であればリード装着で参拝可能です。そのため、五重塔・三重塔・東金堂などを間近で一緒に見ることが可能です。なお屋内は同伴不可のため、国宝館などは交代で観覧してください。
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興福寺三重塔 |
元興寺(2018年2月確認)
ペット同伴での参拝不可。公式サイトには記載なし。
日本最古の仏教寺院の流れを汲み、美しい禅室・極楽堂や、五重小塔・浮図田で知られている元興寺の参拝は、ペット同伴できません。複数人数で来訪の上、敷地外で待機し、交代で参拝するようにしましょう。
薬師寺(2018年2月参拝)
屋外については、リード装着で可能。屋内同伴は、東僧房の通路を除いては不可。公式サイトには記載なし。
一対の三重塔(奈良時代に建立された東塔は、2020年6月まで修理のため見られませんでした)、薬師三尊像、聖観音立像などで知られる薬師寺ですが、境内はペット同伴のみならず、リード装着で歩かせても良いと入場口で言って頂けました(とは言っても、粗相のリスクを避けてバッグインで参拝しました)。もし境内を歩かせるようであれば、他者への配慮のみならず、排泄は敷地外で行うようにしてください。屋内同伴は不可にて、建物内へは交代で入りましょう。
唐招提寺(2018年2月参拝)
カバン等に入れるか、抱っこにて参拝可能。床・地面には下ろせない。屋内同伴は不可。公式サイトには記載なし。
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唐招提寺 金堂 |
鑑真和尚が建立し、金堂及びそこに居並ぶ盧舎那仏・薬師如来・千手観音・四天王・梵天・帝釈天の像などで広く知られている唐招提寺は、屋外であればリード装着で参拝可能です。ただし屋内は同伴不可能なので、金堂内等は交代で観覧ください。
平城京跡(2016年1月来訪)
屋外については、リード装着で可能。ただし、第一次大極殿・朱雀門や、屋内には同伴不可。公式サイトには記載なし。
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平城京跡、遠方に第一次大極殿 |
まとめ
世界遺産「古都奈良の文化財」の犬連れ参拝は、元興寺・春日大社回廊内以外なら、概ね犬を連れて行くことが可能です。ただし大仏殿以外の屋内は同伴不可にて、交代で屋内の仏像等をお参りしてください。