概要
・移動手段:冬の白川郷・五箇山までの移動:基本は冬装備の車。高速バスでも行けなくはないが、その場合行ける場所は基本的に白川郷に限定される。白川郷から五箇山まで行くとなるとタクシーを利用する必要がある。
・観光:白川郷・五箇山共に、犬を連れて屋外を散策する分については支障なし。足元を雪仕様とし、転倒・落雪に注意。また犬同伴で屋内観覧できる施設もいくつかある。
・食事:冬場はテラス席・屋外席の利用が不可能なため、テイクアウトを利用して食事をするか、駐車場の車内に犬を待機させて人だけ店内で食事をするかのどちらかになる。
・宿泊:白川郷・五箇山周辺では犬同伴で宿泊できる施設は、冬季ほとんどなし。白川郷・五箇山まで1時間程度の高山・南砺・飛騨には犬同伴宿泊可能な施設が数軒あるため、そちらを利用するのが妥当。
・お土産:白川郷に何店舗かあるので、軒先で店員さんに確認し、入店の可否を聞くのが一番早い。
2018年1月頭に冬の白川郷・五箇山に横浜から車で行ってきました。以前より冬季に合掌造りの集落を見たい欲求があったのですが、このたびスタッドレスタイヤを導入したので、車で行ってみることとしました。犬連れ旅行は情報収集が重要なので、今回調べたこと、現地に行って確認したことなどをまとめて記載します。なお情報は2018年1月現在のため、行かれる際は改めて確認が必要です。また、一番積雪量が多い2月の移動手段は、もっと条件がシビアになっていると予測されます。
白川郷・五箇山までの移動手段、白川郷〜五箇山間の移動について
・冬用装備の車で行くのが一番確実です。ただし、相倉集落に続く坂道は急なところがあるため、天候や車の状態によっては登坂困難な場合もある、と観光案内所の方が話していました。ですので、観光案内所などからの情報を得た上で、十分に気をつけて向かう必要があります。
世界遺産ひだ白川郷 | 白川郷観光情報
五箇山彩歳世界遺産 五箇山観光情報サイト
・公共交通機関で行くとすると、高山・金沢・富山まで電車等を使用し、そこから高速バスを使用して白川郷まで行くことが可能です。なお、上記路線を運行する会社のうち、濃飛バスであればケージ等使用にてペット同乗は可能です。それ以外の会社(北陸鉄道・富山地方鉄道)は確認が必要です。濃飛バスの方は、会社によっては利用できないとお話ししていました。予約を取る際には同じ路線でも、どこの会社のバスなのか、ペット同乗可能なのか、必ず確認しておく必要があります。
濃飛バス
・白川郷〜五箇山の間の移動については、ペット同乗では路線バス(世界遺産バス)の使用はできません。ペット同乗不可です。そのため、この間を移動するのであれば、ペット同乗可能かタクシー会社(白川郷の白山タクシー、五箇山の五箇山タクシー)にお問い合わせの上、予約するのが妥当です。
白山タクシー
五箇山タクシー
・自家用車・バス以外の移動手段としては、レンタカーで行くという方法もあります。ペット同伴可能なレンタカー会社に問い合わせを行い、冬仕様の車を借りて行けば、白川郷・五箇山まで行くことが可能です。ただし、不慣れな車で不慣れな雪道を走ることになるので、道中は十分気をつけてください。
Travel with small dogs!〜ちびわんと旅しよう: 国内主要レンタカー会社のペット同伴利用時の比較
観光
・融雪してあるところもありますが、基本的には積雪が多いです。なので、雪道を歩く準備をした上で、積雪に伴う転倒や建物や木々からの落雪に、犬・ハンドラー共々十分気をつけてください。また動物病院は白川郷・五箇山共に近くにありませんので、緊急時はそこから1時間程度移動する必要があります。
落雪注意! |
・合掌造りの建造物のうち、白川郷にある国重要文化財の和田家や、神田家は抱っこで施設内見学可能でした。犬を床に下ろさぬようにして、他者へ迷惑をかけないようすることで、見学できます。建物の構造や当時の生活様式を知ることができるので、必見です。それ以外の施設は上記建造物内の観光で十分楽しめたことや、寒かったこともあり、確認しておりません。
国指定重要文化財 和田家 合掌家屋 | 白川郷観光情報
合掌造り民芸館 神田家
和田家外観 |
和田家内へはペット同伴可能 |
神田家内へはペット同伴可能 |
・白川郷にある屋外博物館合掌造り民家園への入園は、屋外部分についてはリード装着にて可能です。建造物内の見学は、係員の方にご確認ください。白川郷の荻町の繁華なところよりも、ゆったりと合掌造りの建物を楽しんだり、フォトジェニックな写真を撮影したいと思う方は、有料ですがこちらへの入園がおすすめです。
白川郷 野外博物館 合掌造り民家園
白川郷 野外博物館 合掌造り民家園 |
・天守閣展望台は、冬場はシャトルバスでのアクセスに限定されています。また車内が混雑していることも多いです。そのため、バス混雑時の犬同伴はケージ等利用しても断られる可能性がありますので、搭乗の際にドライバーの方に乗車の可否をご確認ください。しろくまんらは、バス停で待っている列の長さより判断して、展望台には今回登りませんでした。
・大きい集落で観光客の多い白川郷に比較して、五箇山の相倉・菅沼の集落は、落ち着いた雰囲気があります。もし時間と足に余裕があれば、白川郷だけでなく、五箇山の集落やその周辺にある合掌造りの建物を見学するのも良いと思います。
観光施設や観光客が多い白川郷 |
落ち着いた感じの五箇山菅沼集落 |
急な坂の上にある五箇山相倉集落 |
食事について
・春から秋にかけては、テラス席が用意されている店舗であれば犬同伴で食事が摂れますが、冬期は建物に冬囲いがされること、積雪・落雪があることもあり、テラス席は無くなります。そのため、犬同伴での食事は極めて限られます。
・犬同伴での食事を求める場合は、各店舗でのテイクアウトと軒先・路上での食事が妥当です。幸い、飛騨牛を使用したテイクアウト可能な軽食を提供しているお店が白川郷の繁華街を中心に数店あるので、これをご利用ください。
・犬同伴での店内利用は困難なため、店内で食事を摂りたい場合は、犬を一旦駐車場の車内に戻して、人のみでレストランを利用するのが妥当です。なおしろくまんらは、白川郷から五箇山に移動する道中の、道の駅白川郷で昼食を摂り、お土産を購入しました。
宿泊について
・白川郷・五箇山周辺では犬同伴で宿泊できる施設は、しろくまんが調べた限り、冬季はほとんどありませんでした。
・白川村で犬同伴での宿泊が可能だった「湯の里」は、お電話で宿の方に伺ったところ、ペットとの『同宿プラン』を2018年3月で終了するとのことでした。その後、同宿については楽天トラベルでは『相談の上でペットと泊まれる可能性あります』という記載に変更となっております。
・五箇山周辺で犬同伴可能な「民宿みやぎし」は、冬季の犬同伴宿泊は受け入れ不可でした。それ以外の時期は応相談とのことです。
・以前に犬同伴で宿泊可能であった「よしのや」はすでに受け入れ終了しておりました。
・以上のことより、白川郷・五箇山まで車で1時間程度離れた、高山・南砺・飛騨あたりの犬同伴宿泊可能な施設に宿泊し、白川郷・五箇山へ観光するのが妥当かと思います。検索すると数軒ヒットするので、旅行スタイルにあった場所を選択ください。
お土産の購入
・白川郷を中心として、数店舗のお土産やさんが点在しています。犬を連れての買い物ができるかどうかは、直接店員さんに確認するのが一番確実で早いです。
・なおしろくまんらは、食事のところに記載したとおり、道の駅白川郷で昼食と共にお土産も購入しております。何気にどぶろく羊羹が、ちゃんとどぶろくの味と香りが失火していて美味しいのには驚きました。なおアルコールは加熱により蒸発させてあるため、子供・ドライバーが食べても大丈夫なようです。
白川郷産品・特産品・お土産 | 白川郷観光情報
まとめ:冬の白川郷・五箇山の合掌造り集落に犬を連れて出かける際には、冬仕様の車・装備で落雪・転倒に注意し、高山・南砺・飛騨に宿泊し、食事は犬を車に待たせるかテイクアウトを利用して、観光を楽しむようにしてください。
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